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305 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/09/18(火) 04 26 21 二機が轟音と共に道を走り抜けていく。 その轟音を内心で咎める者は何人もいたが、ただの暴走族だろうと考え、走り去り、音が聞こえなくなるままに任せていた。 『Y2Kの乗り心地はどう?』 ライダーの耳元、そこに取り付けられたインカムから声が聞こえてくる。 『これまで乗ってきた機械の中では最高ですね、多少癖はありますが問題はありません』 そうやってちらりと後方、それを映すモニタを見やる。 小道であると言うこともあるのだろう。 彼女達としては控えめな、それとて常人の限界を超えた速度でぴったりと追随してくる姿が映っていた。 『ルートは大丈夫?』 『ええ、このまま5キロ先の地点で県道に戻るんでしたね』 T字路の遙か手前で車体を傾け、殆ど減速せぬまま、200キロオーバーで抜けていく。 『ええ、このまま工事中の循環道へ』 20年ほど昔、M県にて近隣各県との循環道を敷設する計画が提唱され、数年前から着工が行われている。 現状完成しているのはおよそ4分の1程度であり、S市から冬木市までのルートは工事中で、県境の高架部分で丁度途切れている。 故にM県側から循環道に入り、そこから冬木市へ再び接近、突入する。 それでもこのルートを選択したのは地理的な関係で多少警戒が手薄であろうと予測されること、そして徒歩で接近する別働隊の速度との調整を行える事、そして、これは楽観的な考え方だが完全に気付かれていなかった場合通過する高架は作戦領域を掠めており、そこから飛び降りれば意表を突くことが出来る、というのがその理由だ。 工事中の看板が見え、そう認識した直後には間近に迫ってくる。 だがそれとて二人には大した障害にはならない。 ガードレールの切れ目を抜け、未整備の歩道を加速しながら走り抜ける。 その速度のまま、百メートル近い、高架の切れ目に突入する。 落下の寸前、僅かに減速しつつ前輪に体重を掛けてサスを沈ませ、バネが戻る反動を利用して数秒間だけバイクごと空中に身を躍らせる。 僅か数秒であったが、300キロを超える時速は、落下先を高架の下ではなく上に変更させ、タイヤが白煙と悲鳴を上げる。 『……ミズ・シャリフ、時間は大丈夫ですか?』 着地の反動を抑えつつ尋ねる。 『予定時刻とのズレは10秒未満、問題ないわ』 着地の衝撃を殺しきれぬライダーと比し、もう一人のライダーであるシャリフはその最中であろうと片手を離し、時計を確認する余裕さえあった。 この辺りは既に有する熟練度の差が物を言った。 M県を殆一回りしたにも関わらず、予定との時間差は殆ど無い。 予定通りならば別働隊は冬木の大橋を越えた頃だろう。 あと数分でこちらが突入すれば、その時点で戦闘開始となるはずだ。 『……では行きましょう』 一度だけ深く呼吸し、アクセルを全開にして加速を開始した。 それに気付いたのはシャリフのK1200Rが最高速に達する直前だった。 『ミズ・シャリフ……』 『分かってるわ、敵ね』 この速度で下道を併走しているバイクが居る。 二機の物とは明らかに違うエキゾーストノートが聞こえてきているからだ。 併走出来ていることから、敵は300キロを超えているのは間違いない。 ちらりと視線を下道に向ける。 どうやらかなり改造されているようで、そのエキゾーストノートだけでは車種や敵の姿まで認識することは適わない。 『このまま併走されるのは危険ですね』 真下から大口径火器やなんらかの魔術で攻撃された場合為す術は殆ど無いと言える。 だが下道を走る敵にはその気、ないし手段がないのか、併走したまま一分ほどの時間が流れていく。 そうして領域突入予定時刻まであと一分、突入予定領域まで8キロほどの距離になったところで、エキゾーストが一際甲高く耳に叩き付けられる。 『どうやら敵は加速したようですね』 『このまま行けば3キロ程先で鉢合わせになる上に頭を抑えられる形になる、それは有利ではあるけれど……先手を取りましょう』 『……派手にするのは本意ではありませんが、わかりました』 どちらにせよ、戦闘が始まってしまえば静かに、なんて気にしている余裕はなくなる上に元よりこの爆音だ。 ならば少々音を大きくしようと、問題にはならない。 それだけを考え、シャリフのK1200Rが僅かに減速し、逆に加速したライダーのY2Kが前に出る。 同時に背中に括り付けられた二つの棒切れ……RPG-7の内一つを握った。 そのまま肩に乗せて敵の出現予測位置を睨み、RPGの先端を視線と同期させた後、発射時点での敵への距離を予測、照準を調整する。 そして敵との相対速度、そして発射から着弾までのタイムラグを基準に更なる修正を加える。 刹那が何十秒にも感じられる緊張感がライダーにのし掛かる。 これほど簡単な代物ならば扱いを間違えることは無いと思っては居たが、いざ使う段になってみれば、一度くらいは実際に使ってみた方が良かったと考えてしまう。 保有する火器の量全体で見ればともかく、対甲火器であるRPG-7は彼女が成形炸薬弾装備の物が2本があるのみで予備弾頭はない。 大凡の火器はともかく、建造物に対して弾頭を叩き込むならば熟練しているかどうかは大して問題にはならないためだ。 果たして、敵は側道との合流地点から姿を現し、その直後にライダーはRPGの引き金を引いた。 本体のみならず、最高速に近いY2Kというカタパルトから発射されたロケット弾は、彼女から幾らも離れぬうちに安定翼を展開する。 敵の姿を睨もうとしたライダーの視界が一瞬消える。 爆発音と同時に推進用火薬を点火させさらに速度を増し、敵に突入したのだ。 その瞬間の炎が真正面を見据えたライダーの視界を埋め尽くしたのだ。 車体をウィリーさせてその眩しさから逃れたが、その数秒後に起きた爆発炎と爆風で車体が激しく煽られた。 僅かに後方を走るシャリフには、その爆発までのプロセスが見えていた。 RPG-7が推進用火薬に点火した直後、敵がライフルらしき何かを構え、発砲したのだ。 発砲はただの一度だが、そこから発射された散弾がロケット弾を『撃墜』してのけたのだ。 エンジン音とエキゾーストの切れ間から聞こえた発砲音から判断して、軍用ショットガンであることはまず間違いはないだろう。 その技量に戦慄すると同時に理解した。 この速度である、それと同時に発射直後のロケット弾へ正確な照準を行い、さらに散弾で撃墜したのだ。 これがライフルだというならばサーヴァントとしてはそう驚くことではない。 だがショットガンのように広域に弾が分散するスラッグ弾でそれを行うのは極めて難しい。 爆発炎で闇の中から詳らかに浮かび上がったバイクの姿は猛禽類を思わせ、エキゾーストと併せて考えればそれが原形を留めぬほどに改造された代物であることが明白となった。 一方てに握ったままのショットガンも近接戦闘が可能なように改造されているようだが、銃そのものは有り触れたSPASのようだ。 これによって宝具と予測される物は遠距離攻撃武器ではなく、騎乗するバイクにあると判断でき、そこからアーチャーである可能性は極端に減ぜられる。 『敵のサーヴァント、クラスは恐らくライダー』 予測は出来ていたが、これでほぼ確定した。 『ええ、でも作戦を中止するわけにはいかない……』 シャリフの言葉に、ライダーも体勢を立て直し、インカムに返答を行う。 ライダーであろうとあれだけの射撃能力を持った相手、しかも機動力はこちらと互角。 スピードで掻き回すことは不可能であり、今見せつけた技量から考えれば二人がかりとて即座に撃破することも適うまい。 だが作戦は続行しなければ別働隊が危険に曝される。 ならば片方をあのサーヴァントにぶつけ、もう片方が作戦を続行するのが策と言うことになるだろう。 この『クラスが重複していようと関係なく、幾らでも召還されうる』という異常な聖杯戦争であるとはいえ、これほど特異な、現代機械を用いる英霊がそう多く居るとは思えず、突入した一人は機動力を生かして攪乱することは可能だろう。 『……早くも障害ね』 互いにその辺りのことは言葉を交わさずとも理解できている。 ただの弾丸ならば問題となることはない。 だがサーヴァントの、英霊の装備ならばただそれだけで神秘が自動的に付加され、サーヴァントに対しても有効打となりうる。 『そのようね』 炎がその光を失う寸前、敵サーヴァントに視線を送る。 何の呪いか、拘束具を装備したその姿は己を押さえつけているように見えた。 いずれにせよ、先制攻撃は失敗し、背後をとったものの進行方向を押さえつけられた形となってしまった。 互いに速度は維持したまま、ライダーは言葉を発した。 snake:「私が足止めを、その隙に中枢を」 vampire:「足止めをお願いします、中枢は私が」
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なぜ、2人の『男』はチームを組んだのか◆V8Hc155UWA 『彼』は突然、自らの記憶を思い出した。 最後の記憶は、いつも通りに愛車を格納し、自身のパートナーと呼べる青年と「また明日な」と挨拶を交わし、 部屋に一人となった直後の事だった。 「うぅむ、一体これはどういうことなんだろうねぇ」 次の瞬間、彼の『頭』に未知の情報が叩き込まれた。 ―――ムーンセル ―――電子の海 ―――聖杯戦争 ―――マスター ―――サーヴァント 突如湧きあがった様々な知識。 頭脳に軽い目眩…のような現象を感じ、彼は『体』を左右に軽く振った。 それにあわせて、表情も険しいものへと変化する。 「なるほど…どうやら、状況は理解できたようだ。 聖杯戦争……私はその戦いに呼ばれた、マスターというわけだね」 「ハッキリしたようで何よりだ、ミスター」 声は後部座席から聞こえた。 『顔』をそちらに向けると、座っていたのは一人の男性。 外見年齢は40歳ほど。 屈強とは言えないが、鍛えられた肉体に鋭い眼差しの外国人…おそらくアメリカ人だろう。 突然現れた彼に対し声を上げようと思ったが、彼の『胸』に自然と視線が集中してしまう。 光っていた。人間の胸部が。 自然の太陽光などではなく、明らかに人為的な何かによる光。 その光の元凶は、彼の胸に『埋め込まれていた』。 「き、君。その胸は…?」 「あぁこれ? 生きてた頃に、ちょいと怪我をしていてね。 英霊になって呼び出されたはいいけど、その怪我まで再現されちゃって、まぁ保護的なものさ。 それはともかく、君が僕のマスター…ということで、いいんだよね?」 「あ、あぁ。という事は、君が私の…?」 男は「そう」と返し、優雅に足を組み、笑みを浮かべて言った。 「今回の聖杯戦争にライダーのクラスで呼ばれた。 真名は『アイアンマン』だが、普段は本名の『トニー・スターク』って呼んでくれ。 よろしく、ミスター………」 そこまで言って、男――『トニー・スターク』は怪訝な顔をする。 彼の視線の先には、マスターとなる相手の存在。 その存在を目に入れた時、彼の顔に疑問が浮かんだ。 そこに『人』はいなかった。 視線の先にあったのは、車体の中心に装着されている『ベルトのようなもの』だった。 「……えーと、少々確認したいことがあるんだけど。それは通信端末か何かなのかな? ミスター」 「おっと、こちらこそ失礼した。そして正真正銘、これが私の『体』さ」 スタークの問いかけに、彼は答えた。 頭――『電子頭脳』が現在の状況全てを把握し。 体――車体の中央にセットされた、腰に装着できる大きさの『ベルト』が動き。 顔――『ディスプレイ』に表示された表情が笑みを浮かべる。 「改めて、こちらも自己紹介しようスターク。私は『クリム・スタインベルト』。 このマシン『トライドロン』のナビゲーションシステムであり、『ドライブシステム』の管理者でもある。 今回、君のマスターを勤めさせてもらうことになった。よろしく頼むよ」 声を発したベルト――『クリム・スタインベルト』は、そう答えた。 □ □ □ 赤い車体と後部に装着されたタイヤが目を引くマシン――『トライドロン』が疾走する。 魔術都市ユグドラシルの外周に位置する、一般住宅街、歓楽街、自然保護区をちょうど一周する形で作られた道だ。 ユグドラシルに電気やガソリンといったものはないが、クリムと共に召喚されたトライドロンのエネルギーは街の魔力で賄われているらしい。 聖杯戦争に呼ばれ、クリムの記憶が戻った以上、1次予選は突破したということだ。 まだ他の参加者と出会っていないが、今後、様々な能力をもったマスターやサーヴァントとの戦闘は避けられないだろう。 わざわざスーパーマシンまで呼んでくれたのだ。戦力や移動手段として使わないなど、宝の持ち腐れである。 そう判断した2人は、慣らしや情報交換も兼ねてドライブとしゃれこんでいた。 もちろん、運転はスタークが行っている。 「しかし、人型のロボットや人造生命体っていうなら理解できるけど、人工知能のベルトがマスターになるって、聖杯戦争的にどうなんだ?」 「私に言われても困るよスターク。内部機能をチェックしてみたが、マスターの証である令呪は私のメインサーキットにプログラムとして組み込まれている。 他のマスターと同じように、私の意志と言葉一つで発動できるようだ」 「まぁ確かに、僕も生前は人工知能の開発はやってたし、いろいろ手伝ってもらってもいたけどさ」 英霊となる前の自身の記憶――世界的巨大軍需企業『スターク・インダストリーズ』の頃の記憶が脳裏を走った。 少し懐かしみながらも、話題を今後の指針へと変更した。 「まぁそれは置いといてだ、クリム。君は聖杯に願いはないということでいいのかな? 願いさえすれば、元の肉体を取り戻すなんて事もできるんじゃないか?」 「私は既に一度死んでいる身だからね。 自分の不注意でこのような体になってしまったのだから、今更、生身の体を取り戻したいとは思わないさ。 強いて言えば、サーヴァントを使って参加者以外の人々に害をなす存在を優先的に倒していきたいというのが、私の願いだね。 もちろん、自衛のためには戦おう。倒されては元も子もない」 「了解だクリム。そういった方針の方が、僕も気兼ねなく戦える。 何しろ生前は、ヒーローやってたもんだからね。君も相棒とヒーローやってたんだっけ? さっき設計図だけチャチャっと引いてきたアレ……うん、実にいいネーミングだ。アイアンマンより実にヒーローらしい」 クリムと今までかわした会話の中で、スタークが一番興味を抱いたのは、その話題だった。 クリム自身を装備した資格者に特殊装甲を装着させ、生前のクリムの命を奪った機械生命体と互角に戦える戦士。 ただいま運転中のトライドロンを駆り、市民の平和を守る存在らしい。 「Exactly(その通り)。だが、この聖杯戦争でその力が使えるかといえば、答えはNoだ。 システムそのものは私の中に生きているが、肝心の変身アイテムが存在していない」 「それは残念。僕の宝具はセーフハウスに用意した陣地でしか発動できないし、 どこでも発動させる事ができるアーマーも、セーフハウスの質が低い現状じゃあすぐに用意できない。 その道具…小さいミニカー、だっけ? 設計図だけは用意したけど、やっぱアーマーと平行して、復元できるかしっかり試してみる方がいいね」 使える手は多いに越した事はない。 世界を超え、時代を超え、数多くの強敵が待ち受けているのだから。 だからこそ、スタークはクリムの持つ知識を求め、クリムはそれに応じた 「うむ、私の知識と君の英霊としての能力があれば、君のアーマーはもちろん、私の世界の技術の復元も可能だろう。 そのためにも、このユグドラシルの正確な全体図の把握と、安心して作業が行える工房の作成が第一だ。 セーフハウスもいくつか用意した方がいい。複数の拠点で別々の作業を行えば、時間はかかるが後々の我々に有利となるだろう」 「了解だクリム。複数の拠点を作るか、少ない拠点で性能を重視するか、どっちにするかは悩む所だけどな。 それじゃ、街全体の把握は今日中には終わらせておこう。久々の運転だ、ひとっ走り飛ばすとしますか!」 「OK! Start Your Engine!」 アクセルを踏み込み、トライドロンはユグドラシルを疾走する。 まだ見ぬマスター、サーヴァント達と戦うため。 何よりも市民の平和を守るために―― □ □ □ 同時刻、彼らが最初に用意した陣地――セーフハウス。 2人がこの地で出会い、この場に陣地を設置し、 2人が陣地にとどまっていた効果により、ライダーの武装を作成するための工房が、4時間で1ランク上昇。 それを確認してから2人がトライドロンに乗り込んだ後も、ライダーのスキルによって管理された工房は一切の無駄なく動き続ける。 光線を打ち出す鋼の腕を。 飛翔を可能とする鋼の足を。 あらゆる戦況を管理する鋼の頭部を。 まだライダーが生み出した素材の生成作業中だが、ほどなくパーツは一つずつ完成していくだろう。 スタークが戦うための武器にして、全てを打ち払う鋼の装甲――『アイアンマン』。 それの完成が先か、敵との戦いで脱落するのが先か。 運命は、どちらに微笑むだろうか。 そして工房の一角には、コンピュータ上で再現された2つの設計図が浮かび上がっていた。 一つは、スポーツカー、パトカー、ダンプカーなど、様々な形状のミニカー。 一つは、スポーツカーをイメージした赤と黒と白の装甲と、胸にたすきがけのように装着された1つのタイヤが目を引く強化服。 その設計図のファイルには、このような名称が刻まれていた。 『Shift Car』 『KAMEN RIDER DRIVE』 □ □ □ 2人の男と、1台の車が、聖杯戦争に挑む この男、発明家でヒーロー この男、人工知能で変身ベルト 異世界を舞台に、アーマーと車で戦う 聖杯戦争の歴史が、今変わる! Start! Your Engine! Enjoy! The Yggdrasill Wars! □ □ □ 【クラス】 ライダー 【真名】 アイアンマン(トニー・スターク)@アベンジャーズ 【パラメーター】 宝具発動前 筋力:E++ 耐久:D+ 敏捷:D 魔力:E 幸運:C 宝具:D 宝具発動後 筋力:C 耐久:A++ 敏捷:B+ 魔力:E 幸運:C 宝具:D~A 【属性】 秩序・善 【保有スキル】 騎乗:B- 騎乗の才能。大抵の乗り物を自在に操れる。 ただし動物に関しては、野獣ランクの獣は乗りこなせない。 単独行動:C+ マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCの場合、マスターを失ってから1日間現界可能。 胸部のアーク・リアクターにあらかじめ魔力を限界まで充填しておくことで、もう半日現界可能となる。 陣地作成:B 自らに有利な陣地を作り上げる。 主に装備製作のための工房作成、後述のアーマー装着を行う装着場の製作に使用され、 陣地作成に時間をかければかけるほど、装備製作スキルの性能が上昇する。 陣地は複数の拠点に別々で用意する事が可能。 新たな陣地を用意する際、その陣地の装備製作スキルはDランクからとなる。 スキル発動後、経過時間に応じてその陣地における装備製作のスキルランクが上昇し、 作成する装備のステータスが上昇する。 クリムまたはスタークが陣地にいる事で陣地作成の効率が上昇し、 ランクアップの必要時間が短縮される。 発動時間と装備製作スキルランク上昇の関係は、以下の通りとする。 通常時:8時間(D→Cなら8時間、D→Aなら24時間) クリムとスタークどちらかが陣地にいる:6時間(D→Cなら6時間、D→Aなら18時間) クリムとスターク両者が陣地にいる:4時間(D→Cなら4時間、D→Aなら12時間) 任意のタイミングで装備製作スキルランクの上昇を停止し、 その時点のスキルランクに応じたスーツの開発が開始される。 スーツの性能については、後述参照。 装備製作:D→A 武器や装備を製作する才能。 後述の宝具発動に必須となる、アイアンマンスーツを開発するためのスキル。 同時に、スーツに搭載する各種兵器の開発も可能となる。 製作した全ての兵器を他の参加者が使用する事は可能だが、 スタークが許可した人物しか使えないよう、機械的なプロテクトがかかっている。 前述の陣地作成スキルにより、その時点での装備製作スキルランクに応じた装備が開発される。 作成可能な装備の性能と作成に要する時間は以下の通りとする。 ランクD(無防備なマスターや、戦闘能力を持たないNPCなら撃破できる程度の性能) ・アーマー装着場 作成必要時間:1時間 アイアンマンマーク1~4、6の装着に必須となる装着場。 ・アイアンマンマーク1 作成必要時間:1.5時間 武装:両腕の火炎放射機、腕部小型ミサイル、使い切りロケットブースター 装甲は加工した鉄板なので、サーヴァント相手にはほぼ無力。 ランクC(サーヴァント相手でもある程度なら戦えるが、真正面から撃ち合えるほどではない) ・アイアンマンマーク2 作成必要時間:2.5時間 武装:低出力リパルサーレイ、飛行ブースター 本格的に製作開始した最初のスーツ。 自在に飛行可能なのはこのアーマーからであり、試作品のため装甲もあまり硬くない。 リパルサーレイは装備してるが、出力は最低クラスのため、サーヴァントにはほぼ無力。 ・アイアンマンマーク3 作成必要時間:3時間 武装:胸部ユニ・ビーム、リパルサーレイ、腕部ロケットミサイル、肩部マルチロックオン特殊弾 赤と金のカラーで塗装され、世間に初めてアイアンマンと認識されたスーツ。 金とチタンの合金を素材にする事で装甲が格段に上昇し、戦車砲とロケット弾を受けても装着者は無傷。 このスーツから、サーヴァントとある程度戦えるようになる ランクB(サーヴァント相手でもほぼ互角に戦える) ・アイアンマンマーク4 作成必要時間:3時間 武装:胸部ユニ・ビーム、リパルサーレイ、腕部ロケットミサイル、肩部マルチロックオン特殊弾 マーク3と装備は変わらないが、出力と飛行性能、装甲が上昇している。 ・アイアンマンマーク5 作成必要時間:3時間 武装:リパルサーレイ スーツケースの形になる携帯型スーツ。 装着場の有無に関わらずどこでも装着可能だが、武装の数と装甲が犠牲となっており、飛行も不可能。 陣地の外で敵に襲われた際、緊急で使用する目的が妥当か。 ・アイアンマンマーク6 作成必要時間:4.5時間 武装:胸部ユニ・ビーム、リパルサーレイ、腕部多段式ロケットミサイル、手甲部200ペタワットレーザー マーク4の武装をさらに強化した攻撃型スーツ。 一瞬で対象を切断する高威力のぺタワットレーザーが強力だが、カートリッジ式のために使い切り。 ランクA(サーヴァント複数が相手でも互角以上に戦える) ・アイアンマンマーク7 作成必要時間:6時間 武装:胸部ユニ・ビーム、リパルサーレイ、腕部多段式ロケットミサイル、肩膝ホーミング式小型ミサイル、手甲部200ペタワットレーザー 今回の聖杯戦争で製作可能な最高クラススーツ。 普段は変形収納した飛行ユニットとなっており、遠隔操作での装着が可能となっているため、装着場が不要。 ぺタワットレーザーもアーマーのエネルギーを直接使用できるようになっているため、連続しての照射が可能。 【宝具】 『装着せよ、強き自分(私がアイアンマンだ)』 ランク:D→A 種別:対人 レンジ:1-20 最大捕捉:1-5 トニー・スタークが自ら作り上げたパワードスーツ=アイアンマンスーツ。 彼の人生、ひいては自身そのものといえるスーツが宝具となったもの。 スーツを装着することで発動し、スタークの各ステータスが上昇する ガントレットの掌から発射される光学兵器「リパルサーレイ」。 自身の生命維持装置でもある半永久発電機関「アーク・リアクター」による無尽蔵のエネルギー。 リアクターのエネルギーを直接照射する高出力ビーム「ユニ・ビーム」。 両足のスラスター・ブーツによる飛行機能、自らの意思を持つAI「J.A.R.V.I.S.」とのリンクによる戦況把握能力。 全身に装備されたロケットミサイルや、対象を麻痺させる特殊弾など、様々な兵器を全身に装備している。 宝具とは銘打っているが、装着には機械的な手順を必要とし、 上述の装備製作スキルが低い状態では、陣地作成によって用意された専用の装着場でしか装着ができない。 スキルランクが上昇することで、どのような場所でも装着(携帯型のマーク5、飛行ユニット型のマーク7)可能なスーツが製作可能となる。 なお、令呪によるスーツ作成時間の短縮、緊急召喚、装着場を無視しての装着は可能だが、 それぞれの動作を行うために、令呪1画を必要とする。 例として「マーク7スーツを今すぐ完成させ、手元に呼び出し、装着場なしで装着する」といった願望を令呪で叶えるためには、 「スーツ完成」に1画、「アーマーを手元に呼び出す」に1画、「装着する」に1画がそれぞれ必要となる。 【weapon】 アイアンマンスーツ 装着することで宝具が発動し、アイアンマンスーツの武装が使用可能となる。 共通して全ての武装が機械を用いたものとなり、魔術的攻撃力はほとんど持たない。 アーク・リアクター スタークの心臓付近には爆弾の破片が突き刺さっており、その破片から心臓を守るために製作した小型のエネルギー装置。 心臓保護用の物とアーマー起動用の物があり、胸に空いた空洞に装着することで起動、 心臓の保護とアイアンマンスーツのメイン動力源として機能する。 サーヴァント化に伴い、通常の魔力消費とは別にリアクターに魔力を蓄積することが可能となり、 通常のサーヴァントより長時間の活動と、スーツの魔力消費を代用できる機能が追加された。 【人物背景】 アメリカ巨大軍需企業「スターク・インダストリーズ」の社長にして天才発明家。 17歳でマサチューセッツ工科大学を首席で卒業し、20歳の誕生日に両親が事故で他界してしまい、 莫大な遺産と大企業の経営権を得ることになった。 社長に就任したスタークは、自身の頭脳を使って数々の新技術を次々に開発する。 自身が開発した兵器の試射に立ち会ったスタークだが、現地のゲリラが彼にミサイルを発射。 ミサイルに自身の会社の名前が刻まれている事を見たスタークは爆発に巻き込まれ、 破片がスタークの心臓周辺に突き刺さったものの、どうにか一命は取り留める。 ゲリラに拘束されたスタークは更なる武器の製造を強要され、やむを得ず一度は製造を了承する。 だが、ゲリラの目を掻い潜りながら、スタークはある物の開発に取り組み始めた。 生命維持を可能にするアーク・リアクターと、リアクターと連動するアーマー「マーク1」である。 マーク1を完成させたスタークはゲリラを撃退し、脱出に成功した。 国を守るために作った武器がゲリラの手に渡り、罪のない人々にその銃口が向けられている現状を思い知らされたスタークは、 脱出時に破損したマーク1に変わり、最新技術を満載したパワードスーツ『アイアンマン(マーク3)』を開発。 世界中のテロを撲滅すべく、アイアンマンとして活動を開始した。 今回の聖杯戦争にライダーとして召喚されたのは、彼が「アーマー」を「自らの身」として自在に乗りこなすことから。 彼が所属していたヒーローチーム『アベンジャーズ』の装備全般を製作していた生前の歴史から、 武装製作に特化したエクストラクラス『製作者(クリエイター)』として召喚されていた可能性もあったかもしれない。 なお、今回の聖杯戦争のスタークは、『アベンジャーズ』として異星人と戦った所までの記憶を持つ。 よってスキルによって製作できるアーマーは、マーク1~7までとなる。 アベンジャーズの戦いからそんなに日が経ってないため、 この後の未来で描かれた、不眠症やアーマー依存症には陥っていない 【サーヴァントとしての願い】 マスターであるクリムと協力し、市民に害をなす敵を倒していく 襲ってくる敵に対しては自衛のために戦う 【基本戦術、方針、運用法】 聖杯戦争開始直後は、どれだけ陣地作成と装備製作に時間を割けるかが最大のポイント。 召喚時からすぐに陣地作成を開始したため、本編開始時にCランク以上のスーツ(アイアンマンマーク3)なら、ほぼ開発が完了していると思われる。 陣地作成に時間をかければかけるほど、製作できるアーマーの性能も上昇するため、必然的に優勝の可能性も上昇していく。 複数の拠点で低クラスの装備を同時に製作するか、拠点数を絞って高性能な装備を作成するか、ここが運命の分かれ目となるだろう。 陣地作成に注力すれば、武装製作のランクを12時間でAまで上昇させ、最高レベルのマーク7スーツを6時間で作成。計18時間で、最高性能で勝負をかける事が可能。 時間と戦略さえ十分ならば、各地の拠点に複数のスーツを待機させ、何度も装着を繰り返して長時間の戦闘を行うという芸当も可能。 武装製作スキルがAになれば、クリムの世界の知識を得たことで、ドライブシステムに関する道具を製作することができるかもしれない。 マスターであるクリムが自身での行動が不可能のため、クリムと行動を共にする際の霊体化ができないのがどう影響するか。 【マスター】クリム・スタインベルト 【出典】仮面ライダードライブ 【性別】男性(電子頭脳) 【令呪の位置】内部のメインサーキットにプログラムとして組み込まれている 【マスターとしての願い】 聖杯にかける願いは今のところなし スタークに『元の体を取り戻したくないか』と言われ、否定したが・・・? 【weapon】 ドライブドライバー クリムそのものであるベルト状のアイテム。 装着者を仮面ライダードライブに変身させる能力があるが、変身アイテム「シフトカー」と変身ブレス「シフトブレス」が存在しないため、 実質、ドライブへの変身機能は封印されている。 自身での行動が不可能なため、普段はライダーが用意した活動拠点で待機しており、陣地作成の性能上昇役。 必要に応じてライダー自身、もしくはトライドロンで持ち運ぶ形で行動する必要がある。 トライドロン クリムが開発した2人乗りの自動車型マシン。 仮面ライダードライブの能力強化アイテムの生成や、クリムの指示による無人走行等が可能なスーパーマシン。 クリム自身と呼べるマシンであり分身とも言える存在であるため、共に召喚された。 基本形態のタイプスピード、悪路の走行に適したタイプワイルド、アームクローを操るタイプテクニックの3パターンに変形が可能。 【人物背景】 トライドロンに搭載されているナビゲーションシステムであり、機械でありながら人間と同じ知識と感情を持つ。 かつては高名な科学者だったが、自身が製造に携わった機械生命体「ロイミュード」の反逆によって致命傷を負い、 死の間際、自らの記憶と意識をドライブドライバーにインストールした。 その後はロイミュード撲滅のため、協力者の手を借りながらトライドロンやシフトカーを開発。 警察組織に身を隠しながら、自身を用いて戦ってくれる協力者を探していた。 ある一人の警察官と出会い、彼と共に秘密の戦士「仮面ライダードライブ」としてロイミュードと戦っていく。 【方針】 NPC=市民に害をなす存在と戦う 襲ってくる敵に対しては自衛のために戦う
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238 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/24(火) 04 08 18 なのはとフェイトという少女二人組のことだ。 自己紹介の通りであるならば二人は六道氏の養女であり、更には衛宮士郎の養父であった切嗣氏の実子でもあるという。 聞けば六道氏はかつての無医村に住む医者であると言うことだが…… 二人の親とどうやって知り合ったのか、そこにロマンスはあったのか、など興味は尽きぬ。 そういえば意外なところで遠坂嬢と衛宮の接点が生まれたわけだが、気になったのはそう言った部分だけではない。 二人は衛宮士郎が気になって仕方がないのだろう。 最初は見慣れぬ義兄への警戒、もしくは興味や尊敬かとも思ったのだがそうでもなさそうだ。 先程から衛宮と、抱きつくように彼から離れぬイリヤスフィール嬢の動きを一挙手一投足を見張っているようにしか見えぬ。 一応二人とも周りに気付かれぬようにちらちらとしているだけだが、こうして注目してしまえば一目瞭然だ。 やれやれ、それにしても…… 上はバゼット氏のような大人の女性から下は両名のような少女に至るまでずいぶんと好かれているようだな、彼は。 これは確かに美綴嬢の弟のするようなやっかみの対象にもなろうというものだ。 いやはや、実に……面白い。 女性に好かれるような性格ではないはずだが女性に好かれる生活をしている、その有り様は端で見ていれば面白い。 そのただ中に居れば気が気でないかもしれぬがね。 ふふふと自然と笑みがこぼれる、さて、観察者として他のグループの様子も楽しむことにしよう。 「呆れたわね……そんなことで網走まで行ってきたのあなたは?」 遠坂嬢が驚いているのか呆れているのか、ともかくそんな声を絞り出している。 「おう、遠坂が市内の留置所ならこっちは網走だーと直感したから走って行ってきた!」 「ここから四日で往復とは……随分と体力があるのですね、感心しますよ」 「そうですね、その体力と根性は見習うべき物がある」 「いやー、アンタ達の武術の技には勝てんわー、今度衛宮で試すから教えてくれ!」 「はは、私の技は人に教える程の物ではありませんし、それに無闇に振るうものではありませんよ」 「う……分かってるってば、その位のことは弁えるさー」 「しかしなぁ、留置所に対抗して刑務所だ、という発想に驚くな」 「全くですわね」 「でもね、野宿で走り通すなんてこの時期感心しないわ、体冷やしたら大変でしょう?」 このグループは大人グループと言ったところか、遠坂嬢を中心に藤村教諭、六道氏、バゼット氏、カール氏、ルヴィア嬢に蒔か。 蒔の字が大人かどうかはともかく、雰囲気は柔らかい、案外蒔は大人の中に居るのが合っているのやもしれんな。 「ふわー、凄いですねー」 鏡を見ながらまるで別人を見るように由紀香が呟く。 「そうかしら? 私は貴方や桜さんみたいに料理は出来ないから二人の方が凄いと思うけど?」 由紀香が急遽作ったマリネを一口食べて瞳さんが呟く。 「でもですね、こういう、ヘアメイクって言うんですか? 出来るのは凄いと思いますよ?」 「まあ、美容師とかいいかもって思ってるから勉強してるしね」 「そうなんですかー、それじゃあ最初のお客さんかもですね!」 こちらは学生グループとでも言うのだろうか、瞳さんを中心に、由紀香と間桐嬢か。 この三人は食事を程々にとりつつも、瞳さんが二人の髪を弄る事を重視しているようだ。 そしてその髪型は実に似合っている。 印象が変わったということは余りないのだが、何とも言い難い、気品のような物が加味されていた。 ……そういえば間桐嬢の髪の色が変わっているな、遠坂嬢に感化されて染めたのだろうか? しかしそう言ったことは余り許すような藤村教諭でもなさそうだが…… ふむ、各人にますます興味が湧いてきたな。 はてさて、どうしたものか。 観察者の宿泊:「衛宮、今夜のことだが、私達も一晩泊まっていって構わないかね?」やはり実地観察は大事だ 電話が鳴って:「おや、電話か?」電話のベルが鳴った。 来訪者来たりて:「おや、来客か?」玄関のベルが鳴った。
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177 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 四日目・夜:思い返す光景] 投稿日: 2007/01/23(火) 04 05 28 膝立ちの姿勢で胴体を狙う。 右膝を床につけ、左の爪先を敵へ。 立てたままの左足に魔力を通し、次の行動を瞬時に起こせるように準備する。 胴体では致命傷にならない、故に次に行うべきは相手に対応させる間もない近接戦闘だ。 ちらりとベルトに挟んだままの莫耶の様子を見やり、存在を確かめ、視線を敵に戻す。 睨み付けたのは胴体にある身体の中心、その奥にある心臓。 『人を指差す』ことを無礼だとする常識のある場所は、世界中かなりの地域に存在するという。 そして特に北欧においてその風習は強いのだが、その理由は魔術である『ガンド撃ち』にあるという。 彼自身は知らないが、倫敦の時計塔でも指差すことで相手を呪うその魔術が存在することが広まってしまった証拠であるという説もあるらしい。 指差すように拳銃を向ける。 放たれるのは魔術に非ず、鋼鉄の弾丸なり。 弾幕が再開される瞬間、発射音に紛れるかの如く、弾丸は発射された。 その瞬間、思考を炸裂させる。 弾丸の軌跡を目で追い、同時に強化を発動。 立ち上がるのと最初の一歩は同時に、そして次の一歩で最高速に達する。 両手で構えた拳銃は左だけで握り乱射する。 痺れた左手での射撃に精度は期待しない。 空いた右手でベルトから莫耶を抜き、斬りかかる。 室内に絶叫が木霊する。 機関銃の弾幕に遮られ拳銃の発砲音は聞こえず、男はその身に銃弾を受けた。 痛みが内臓を焼いていく。 だが蹲るわけにはいかない。 それは己の死を意味する。 倒れ込みながら傍らのM16を手に取り、銃口を向ける。 木霊する絶叫を耳に、自らも咆えた。 敵が咆えながら連続でトリガーを引く。 三点バーストの弊害か、弾幕を瞬間的に張ることができない。 だがそれは慰めにもならない。 銃弾が後方へ飛び去る中での突撃は恐怖を招き、最中の一発が拳銃を構えた左手を撃ち抜く。 落ちそうになる左手を振るい、残り少ない弾丸ごと拳銃を敵に向かって放る。 空中でザウアーが弾ける。 弾けた一発は軌道を逸れ、肩口を掠めて消え去る。 腰に机が当たり、倒れ込む身体が止まる。 引き金に込めた力を抜く。 ――ま、良いさ 男は微かに笑う。 剣を振り上げる。 それと同時、銃口の下、M203グレネードランチャー 擲弾発射機 から、擲弾が放たれた。 剣を振り下ろした直後、衛宮士郎の真後ろで擲弾が弾けた。 衝撃波と破片が背面に突き刺さる。 吹き飛ばされる感覚。 破片が突き刺さる感触。 背中が削り取られる感触。 だがそれでも意識は消えず、込められた力も失せず。 吹き飛ばされながらの莫耶の一撃は、男の脊髄近くまでを切り裂き、深々と突き刺さった。 倒れ込むように左膝で着地し、身体が弾ける。 続く右足で思い切り床を蹴り、己の慣性を止め、反転する。 相打ち覚悟で自らも衝撃と破片を受けたのだろう。 ぐらりと揺れた敵の身体を目掛け、飛びかかる。 その手には何もない。 手にした剣は身体に深々と突き刺さっている。 「っ……干将!」 故に夫婦剣のもう一対を呼ぶ。 衛宮士郎の力では引き抜くことさえ出来なかった一刀が、意志ある者の如くあっさりと壁を突き破り、飛翔する。 音速を超え敵へ向け飛翔する一刀を、手に掴み、勢いを制御する。 揺れた身体を、首を掴んで床に押し倒し、再び剣を振り上げた。 狙ったのは同じく心臓。 振り下ろす剣先。 「――あ」 その瞬間、『あの瞬間』の光景が浮かんでしまった。 無意識に、であろう。 心臓を抉る剣先は逸れ、左腕を床に縫いつけるに止まった。 そして僅かな静寂が訪れ―― モルトリブレ:「甘いな」男が呟いた ビターピース:「私の負けか」男が呟いた 投票結果 モルトリブレ 4 ビターピース 5 決定
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インベーダー ◆HQRzDweJVY ――俺たちが最強の力手に入れたとして その後にこの目にはどんな世界映るのか? * * * ――ヒトフタマルマル、■■■■■ノ召喚ヲ感知セリ。 ――ヒトフタマルニイ、■■■■■ノ脱落ヲ感知セリ。 ――該当サーヴァントノクラス名不明。 ――所持技能不明。 ――宝具名及ビ効果不明。 ――マスター不明。 ――聖杯ヘノ影響ハ軽微、重要度ハ低ト判定。 ――『伍百十弐號案件』トシテ記録後、残■■騎ニヨリ聖杯戦争ヲ続行ス。 (第玖百玖十玖號聖杯・第七起動記録より抜粋) * * * 人々が行き交う大通りに面する雑多な建物郡。 少ないスペースに押し合いへし合い、様々な雑居ビルが乱立している。 だがいくら密接しているといっても、それらが同一の建物でない限り、その間に必ずスペースは存在する。 ビルとビルの間。都会の喧騒も届かない、薄汚れた路地裏。 陽の光も滅多に入り込まないそんな場所でも逞しく生きている者達がいる。 昆虫、小動物、そして多種多様な雑草が独自の生態系を築いている。 ――だが今やその生態系は完膚なきまでに破壊されていた。 その原因となっているのは"ある植物"だった。 一見するとそれはツタ属の植物によく似ている。 だがその植物には一つだけ、あからさまに奇妙な点があった。 蔦が伸びている先に、まるでファスナーのような割れ目(クラック)が開いているのだ。 そしてその異常な路地裏に来客があった。 生存競争に敗れたのだろう。やせ細った小さな野良猫が弱々しい足取りで路地裏に逃げ込んできた。 全身に傷を負い、数時間もすれば誰に知られることもなく命を落とすだろうか弱い生命。 だがその眼がカッと開かれる。 その瞳が見つめるのは毒々しい色の果実。 飢えた野良猫は吸い寄せられるように近づき、その果実を口にした。 そしてそのまま何かに取り憑かれたように果実を貪り食らう。 するとどうか。 ひざ下にも届かなかったはずの野良猫の体躯が二倍に、三倍に、数十倍に膨れ上がっていく。 否、体躯だけではない。 その顔は眼窩の落ち窪んだ髑髏を思わせる顔に。 その毛並みは新緑を思わせる緑色の皮膚に。 地球上のどの動物とも似ていない異形そのものの姿へ変化していく。 それは成長などという生易しいものではない。 身体の中からまったく別のものへと変質していく――言わば、"変身"だった。 「シャギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」 誰もいない路地裏で怪物が身を震わせながら、誕生の産声を上げた。 その怪物は、ある次元ではこう呼ばれていた。 ――侵略(インベス)、と。 * * * 聖杯戦争開始直後、聖杯はあるサーヴァントの脱落を記録した。 いや、正確には"観測できなくなった"のだ。 聖杯が"観測できない"から"脱落した"と判断した――それは通常ならば正しい認識だ。 だが物事には常に例外がつきまとう。 例えば――観測したサーヴァントが『あまりにも巨大すぎて観測できなくなった』のだとしたら。 籠の中から出たことのない小鳥が広大な空を知らぬように、あまりにも巨大すぎるその概念を認識できないのだとしたら。 それは聖杯さえも感知できない巨大すぎる異分子(イレギュラー)。 その異分子の名は"ヘルヘイムの森"。 幾多の文明を滅ぼし、数多の文明を高次に無理やり押し上げた強制進化の宇宙意思そのもの。 だがどんな形であれ『サーヴァント』という枠に収められた以上、その力には大きな制限がかかっている。 大量い割れ目(クラック)を開くことも、割れ目(クラック)を通じて次元を超えることも不可能。 それどころか路地裏の割れ目(クラック)は瞬時に閉じ、蔦状の植物はすぐに枯れ落ちる。 一介のサーヴァントである『ヘルヘイムの森』に許されたのは実を付け、怪物(インベス)を作り続けることのみ。 だがその行為は緩やかに、だが確実に聖杯戦争を侵略していく。 故にそのクラス名は――侵略者(インベーダー)。 どんな形であれ、世界を侵食し、染め上げることしか知らぬ異端のサーヴァント。 【クラス】 インベーダー 【真名】 ヘルヘイムの森@仮面ライダー鎧武 【パラメーター】 筋力- 耐久- 敏捷- 魔力- 幸運- 宝具EX 【属性】 中庸・中立 【クラススキル】 侵食:E 他者を、周囲の世界を己自身で塗りつぶすスキル。 本来ならば複数個の世界を侵食してきたインベーダーのスキルはEXランク相当であるが、本聖杯戦争で発生したスキル「外部接続」によって最低ランクまで劣化している。Eランクともなれば、ほとんど成長性を持たない。 単独行動:EX マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。 EXランクのインベーダーはマスターを持たずとも活動できる。 【保有スキル】 認識阻害:EX このスキルを保有する限り、聖杯そのものに存在を認識されない。 過去、多数の世界を侵食してきたヘルヘイムの森はあまりにも巨大な概念であり、第玖百玖十玖號聖杯からの観測は不可能である 本スキルの発動までに数秒がかかったため、聖杯は『脱落済みのサーヴァント』として認識している。 このスキルがある限り、インベーダーは決して"勝者"として認識されない。 最後の2騎となった場合、聖杯はインベーダーではない方を『最後の一騎』と認識する。 外部接続:E 本聖杯戦争においてのみ発生した特殊スキル。 聖杯の内部と外部を繋ぐ事ができる特殊な能力・技能の持ち主であることを指し示す。 Eランクは"辛うじて外部と接触している"程度の微弱な繋がり。 極めて脆弱な繋がりのため、『クラックを通じてヘルヘイムの森に行く』ことは不可能であり、 更には聖杯が認識すれば(または魔人アーチャーがそう望めば)その時点で、一切の聖杯内部への干渉は不可能となる。 【宝具】 侵食異界"歩み促す深緑の森(ヘルヘイム)" ランク:-(本来はEXランクに相当) 種別:対文明宝具 レンジ:∞ 最大補足:∞ 時空・距離・次元の壁を乗り越え、侵食する森そのもの。 干渉先の文明を森で包み込み、"ヘルヘイムの森"という概念のうちに取り込んでしまう。 ただしスキル「外部接続」によってこの宝具は使用不可となっている。 呪われし禁断の果実(プレ・ロックシード) ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 ヘルヘイムの森に自生する極彩色の不気味な果実。 この果実を口にした生命体を『インベス』と呼ばれるモンスターへと変質させる。 生命体を惹きつける性質があるらしく、劇中でも数名の人間が魅入られたようにその身を。 戦極ドライバーを装着してもぎ取れば錠前型の宝具・挑むべき禁断の果実(ロックシード)となる。 誘惑する運び手の蛇(サガラ) ランク:-(本来はBランクに相当) 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- ヘルヘイムの森が持つインターフェース的存在。 接触先の文明に溶け込み、時に助言し、時にそそのかし、事態の変革を図る。 ただしスキル「外部接続」によってこの宝具は使用不可となっている。 【背景】 仮面ライダー鎧武に登場する現象および異世界の名称。 幾多の世界を侵食してきた植物のような存在であり、文明を強制的に進化、もしくは滅亡させてきた。 英霊というよりただの現象であり、カテゴリ的には神霊に近い。 本来ならば召喚されるはずのない存在だが、正式ではない聖杯のためか特殊な形で召喚された。 何から何まで極めてイレギュラーに近い存在。 【マスター】 本サーヴァントにマスターは存在しない。
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キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】 泥 名前 ブリジット・メイア・ウィンザー・ライジェル 英名表記 Bridget Meir Windsor Rigel 誕生日・年齢 11月11日・16歳 身長・体重 159cm・45kg 血液型 A型 好きなもの 王道、紅茶 苦手なもの 卑劣な手段や策謀、カレー 特技 降霊術 起源 王道 属性 秩序・善 魔術属性 水・風・土 魔術系統 降霊術、召喚術、元素変換魔術など 魔術特性 支配 魔術回路 質:A / 量:C/ 編成:正常 略歴 現英国王室・ウィンザー家の傍流にあたる家系・ライジェルの若き当主。 父であるグレゴリー・ライジェルは多方面に優れ有力な当主であったが、朋友であった同盟家の裏切りを受け派閥争いに敗北。 その過程で呪殺された父の跡を継ぎ、弱冠14歳で当主の座に就く。 グレゴリーの優れた手腕を完璧以上に受け継いだブリジットは侮られる中でその才能を如何なく発揮。 僅か2年で傾いていた勢力図を塗り替え、元同盟家や敵対勢力を退け、再び元の地位へと返り咲いた。 その際に王家から「ウィンザー」姓を名乗る事を許され、彼女の代からその名前を採択している。 英国政府より「率爾発生特異点夢覚処方機関」――通称デスペルタドールによる、夢界事象への対応を要請され、第三夢界調査に際して同組織に合流する。 聖杯戦争儀式についての知識は有しており、セイバーを召喚し事態の解決にあたる。 人物 白いドレスの様な装束に身を包んだ、容姿の上ではまだ幼さの残る少女。 プラチナブロンドの髪をショートカットに切り揃え、透き通る乳白色の肌をあまり露出しないよう金縁刺繍のローブを纏っている。 家督継承後の手腕を「必要とはいえ汚い手段にも頼った故の恥」と認識し、君臨する者の責務として潔白且つ気高くあることを誇るなど、 その精神性は正しく高貴なる者(ノブリス)を体現している。 事実ブリジットは「王」としての素質を持って生まれ、知識や経験を積むにつれ上に立つ者として成長している。 とはいえ、ブリジット自身は王や統治者になりたいわけではなく、その精神性と環境がどうしようもなく王道であるだけ。 本人は寧ろ魔術師として大成したいのだが、能力はともかくその清廉さが災いして今以上に進まない事に悩んでいる。 但し自身の立場とそれに伴う責務は正しく自覚しているため、持ち得る権利と義務を正当に振るう事を心掛けている。 同時に「人の上に人あらば、それは機構として機能してはならない」という自論を持っており、「国の為の王」という在り方を嫌う。 王が王たるには民の為に在り、民無くして成立する国は無い。然し王もまた、その国に根付く民である。 故に彼女は一方的に非ず、その恩恵の流動をこそ大事にした義務の在り方を提唱している。 +人間関係 人間関係 セイバー デスペルダドールの特殊事象対策として召喚したサーヴァント。雷鳴の皇帝の腹心、当代最強の軍人皇帝。 能力 様々な系統の魔術を修めているが、特に降霊術に秀でている。 ライジェルの降霊術は通常の基盤に加え元素変換の延長線上にもあり、パラケルススの提示した四大精霊(エレメンタル)に関係している。 ブリジットはその中でも水の精霊ウンディーネと相性がよく、精霊の欠けた魂を補う事で自身に憑依させ、その力を借り受けることが可能。 これにより真エーテルを解き明かすことがライジェルの命題の一つでもあり、根源へのアプローチの一手段となっている。 魔術戦闘においては空気中の水分子に作用し、収束した水泡を急激に熱し水蒸気爆発を引き起こす『泡沫のクワイア』を主軸にする。 起源覚醒者ではないものの、その絶大な在り方は存在としての性質に大きく引っ張られている一例と言える。 事実ブリジット自身も自らの在り方を止める事ができないのか、魔術の研鑽という目的との両立に苦心している。 逆にその過程で手に入れた知識は豊富であり、各地の伝承や土着信仰に由来する魔術など比較的マイナーなモノについても知っている。 +主な魔術 主な魔術 『泡沫のクワイア』 「魔術師の本分は戦闘ではない。ですが、そうなる事を想定出来なければただの愚者です」 彼女の魔術戦における戦闘スタイル、及びライジェルの降霊術を用いた術式の名称。 空気中の水分子をウンディーネの力で操作し、急激な熱負荷を掛けることで水蒸気爆発を引き起こす。 魔術により引き起こされるが、水蒸気爆発そのものは物理現象であるため抗魔術などは意味を為さない。 純粋な火力もかなり高らしく、後先を顧みない最大出力であればカトラ山の噴火に匹敵するとも。 『剣たる騎士の叙勲(ナイト・オブ・オーダー)』 「――汝の身は我の元へ、我が命運は汝の剣へ。その使命、ヒトの世の現身として真理を守る防人となれ!」 聖杯戦争において、ブリジットが英霊召喚後に行う儀式魔術。 英国王家の宝器『慈悲の剣(カーテナ)』を投影し、騎士叙勲を模した儀式を行うことでサーヴァントとの相性を概念的に補強する。 サーヴァント側は一部能力値や魔力効率の上昇、ブリジットは令呪の強制力増加や指示の円滑化などの恩恵を得られる。 ブリジットとサーヴァント双方の承認が必要だが、無理強いをする気はないため最終的にはサーヴァント次第。 また、この『慈悲の剣』はあくまで形と最低限の性質のみを持たせた投影品であり、儀式礼装として以外の使用には向かない。
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第一回定時通達 ◆5fHSvmGkKQ 『――この『月を望む聖杯戦争』に参加しているマスター並びにサーヴァントの皆さま、こんにちは。 本来の記憶を取り戻し、令呪を宿し、サーヴァントとの契約を果たしてから幾日か経過している方もいると思います。 このたび予選期間が終了し“本選”へと進むマスターが確定したため、本日より定時通達を執り行うこととなりました。 今回の通達は私、カレン・オルテンシアが担当いたします。よろしくお願いします』 『既に聖杯から与えられた知識の中にもあったかと思いますが、通達は毎日正午12時に行われます。 なおこの通達は念話を用いていますが、遠隔及び多数同時に行っているため、非常に途切れやすいものとなっています。 しっかりと聞きたければ、せいぜい集中して耳を傾けられる環境を事前に整えておくことです』 『もし聞き漏らしなどがあった場合、可能ならば教会で対応いたしましょう。 もっとも私もルーラーも出払っているという場合もありますので、その際はあしからず。 また正午の段階での残存するマスターおよびサーヴァントの数に関するデータについては、検索施設からアクセスすることも可能です。 そちらではサーヴァントのクラスごとの数についても『方舟』によって公開されていますので、詳しく知りたい方はそちらへどうぞ』 『現時点で生存しているマスターは“28人”です』 『さて、改めて確認しますが、この聖杯戦争において“大量無差別に一般NPCを襲うこと”は禁則事項です。 全体への通達なので詳細は伏せますが、B-4地域にて重大なルール違反を行った方へ。 この通達をもって“警告”と致します。改善が見られない場合、次回は即刻ペナルティの付与を行うこともありますので、 自分の身の振り方を考えることね』 『そしてもう1点。たとえNPCを直接殺害等はしなかったとしても、 “この冬木の街の日常を著しく脅かすこととなる場合”、処罰の対象となる可能性があることをお伝えしておきます。 心当たりのある者は、以後それらを念頭に置くように』 『定時通達は以上です。 それでは明日の正午まできちんと生きていましたら、また』 ◆◆◆ 正午。教会の聖堂にて。 今この場にいるのは、監督役たるカレン・オルテンシアとルーラーのサーヴァント――ジャンヌ・ダルクの二人のみである。 あたかも見えない信徒に対して説法を行うかのように、祭壇に立っているカレン。 彼女の「定時通達」が終わったとみてジャンヌは各参加者とのパスを切り、カレンへと声をかけた。 「……ありがとうございました、カレン」 もともと通達はルーラー自身で行う予定であったのだが、カレンの強い勧めがあって、役割を交代していた。 二人での相談の結果、今回の通達ではB-4地域でのルール違反に対しての“警告”を盛り込むこととなったが、 違反の詳細が掴めていない現状で、ジャンヌがカレンほどに堂々と「ハッタリ」をかますことができるかというと若干の懸念があった。 もちろん役目である以上、職務に対して誠実にあたる心持も実力もジャンヌにはあるが、 中華飯店での岸波白野の問いがまだ尾を引いていたこともあって、カレンの申し出はジャンヌにとって正直なところありがたいものであった。 「いえ、お気になさらず。私自身通達をやってみたかったというのもありますので。 序盤から派手に立ち回っているのもいますが、そうでなくとも水面下ではみな動き始めています。 私の通達を経て、今後参加者たちはどう動いていくのか、 この聖杯戦争がどんな混沌とした様相を呈していくのか……想像すると実に楽しみです」 そう、神の信徒たるシスターには似つかわしくない嗜虐的な笑みを浮かべながら、カレンは言った。 ジャンヌは若干反応に困ったが、さほど間を置かずにカレンの表情が真顔に切り替わる。 裁定者の役割は、定時通達のほかにもまだまだたくさんある。そのことはカレン自身も理解しているのだろう。 「さて、通達も終えたところですし、これからどうします? 『泰山』で話した通り、私も現地へ赴いてみましょうか?」 カレンの反応を通して事件の真相を探る。 が、その条件は特殊でばらつきが激しい。カレン自身が言ったように、今回の件に対してカレンの体が反応するとは限らない。 闇雲に調査に臨んでは、先ほどと同じく徒労に終わる可能性が高い。 「『啓示』にあったマンション周辺で、異常は特に見受けられなかった。 NPC達の間で騒ぎ(エラー)や停滞(フリーズ)などが起きている様子もない。そうですね、ルーラー?」 「ええ。あくまで私の目で見た限りで、ではありますが」 ほんの一瞬ジャンヌの脳裏をよぎった弱気な考えが、顔に出てしまったのだろうか。 カレンは祭壇からおもむろに移動しながら、再度ルーラーに調査結果を確認した。 「……人の判断というものにはあいまいな部分があり、ある程度の“異常”は許容できるものです。 たとえヒトの常識から外れた『神秘』や本物の『魔』を目の当たりにしたとしても、 “気のせいだ”、“疲れていたのだろう”、“ただの幻覚ではないか”。 そんな風に考えたりして、異変も矛盾も看過してそのまま日常へと回帰することもできます。 それは『方舟』によって一般NPCとして再現されたデータであったとしても同様です」 「…………」 かつんかつんと静謐な聖堂に響いていたカレンの足音が、沈黙しているジャンヌの前で止まる。 「しかし閾値というものは存在します。 “NPC達の常識(ルーチン)で処理できる範疇を超える場合、その行為はこの聖杯戦争における規則違反であると見なされる”。 NPCの大量殺戮が禁止されているのも、聖杯戦争の舞台を維持する上で必要だからでもありましたね」 この『月を望む聖杯戦争』の参加者の中には、暗示や洗脳、その他の方法でNPCの思考・行動に介入することができる能力を持った者がいる。 しかしこの“幅”があるために、それらの行為自体はルールに抵触することではないとされている。 洗脳とはえてして当人にその意識はなく、またその人物の指向性を変えたり増幅するだけであったりするため、 個人の取りうる行動の範疇だと解釈することも可能であるからだ(もっとも程度や内容によっては充分ルール違反となりうるが)。 一方、“一般NPCへの度を過ぎた無差別殺戮”は明確な禁止事項として規定されている。 この『方舟』内においては、NPCに欠員が生じたとしても、新たに補填されることはない。 一度死を迎えたNPCは、その聖杯戦争の進行中に復元されることはなく、 以後そのまま「死亡」あるいは「行方不明」などの欠損した状態として扱われることになる。 街を構成しているのは人であり、支えている柱が欠けていくこととなれば――――コミュニティは瓦解する。 それ故の、禁則事項。 「……そういえば。これは是非についてではなく、ただの感想なのですが。 貴女のNPC被害に関する裁定は、私からすれば若干厳しめのように感じました。 これからは参加者同士の戦闘も激化するでしょう。建物も破壊されるでしょうし、巻き込まれるNPCの数も当然多くなる。 すべてに対処しようとしては、その身も令呪もいくつあったとしても足りなくなりますよ?」 急に変わった矛先に、ジャンヌは思わず息を呑むこととなった。 ほんのすぐ目の前で、カレンはジャンヌの紫の瞳をじっと覗き込んでいる。 その声は普段の平坦な調子ではなく“色”が乗っていて、口の端はわずかに上がってさえいる。 「それは貴女の裁定者としての役割への真摯さから来るのかしら。それとも――NPCへの同情心? 本選に進むマスターが確定した今、いずれ消去(デリート)されることが運命付けられた、ただの人形に過ぎないのに?」 「っ! それは……」 カレンの言葉に、ジャンヌは返答に詰まった。 参加者にルールとして伝えていたのは、“大量”殺戮の禁止。 “NPCに紛れている未覚醒のマスター候補の保護”という目的もあった予選期間中はともかくとして、 聖杯戦争が本格的に動き始めた今夜未明、倉庫群にジャンヌが“注意”に赴いたのは、まだ大きな被害の出ていないうちである。 付近にNPCはほとんど存在せず、明確な規則違反となりうる状況ではなかった。 過剰反応ではないかと。それはルーラーとしての立場というよりは、個人的な感傷に因るのではないかと。 そうカレンに言われてしまい、ジャンヌは強く言い返すことはできなかった。 「……まあ、話を元に戻しましょう。 ルール違反がなされているとの『啓示』は出た。しかし街の日常はつつがなく進行している。 この聖杯戦争において多少の無茶くらいならばルールの範囲内であると認められていて、『方舟』が介入するような事柄はそうそうない。 であるならば――これは“偽りの日常”。なんらかの方法を用いて表面が取り繕われているだけ……といったところかしら? もしくは今はまだ何もないけれど、そう遠くないうちに崩壊しかねないような状況にある。そんな可能性も考えられるかもしれないわね」 カレンはいつもの抑揚のない喋り方に戻って告げる。 二点目の話は、『啓示』が現在の違反というよりは“未来の被害”に対して強く反応したのかもしれないという話である。 そうであるのならば、被害が生じていない現時点ではそもそも証拠を集めることができないのかもしれないと、そんな可能性の話。 「さて、改めて問いましょう。――これからどうしますか、ルーラー? 遠坂凛たちの要請への返答も、おいおいせねばなりません」 『啓示』が出た違反行為について、自信を持ってペナルティを与えられるだけの根拠をルーラーはつかめていない。 さきほどの“警告”によって違反者が行為を改めるのならば、それでいい。 しかし警告が無視された場合。 規則違反が見過ごされ続けるとあっては、なんのためのルールであるか。 聖杯を得ようと必死なマスターは多く、サーヴァントにも反英雄的な性質を持つ者が多い。 あっという間にルールは形骸化し、抑止力としての効果を失うだろう。 ルーラーの令呪で強制的に従わせるにしても、それが可能な回数には限りがある。 間もなく遠坂凛たちとキャスターは交戦する。そうなると中立の立場としての介入は難しくなる。 また、「ボク、これからもおぉっと悪いことしちゃいまぁーす!」と、 さらに被害を拡大させることを宣言していた新都での事件など、懸念する事案は数多い。 ジャンヌはひとつ大きく呼吸し、覚悟を決める。 迷えば迷うだけ、動ける時間が無くなる。 再び顔を上げた彼女の表情は、毅然とした聖処女、ルーラーとしてのものだ。 そこに躊躇は存在しない。少なくとも、表面的には。 「そうですね、では――――」 【?-?/教会/1日目・正午】 【ルーラー(ジャンヌ・ダルク)@Fate/Apocrypha】 [状態]:健康 [装備]:聖旗 [道具]:??? [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争の恙ない進行。 1. ??? 2. 遠坂凛の要請をどうするか決める。 3. …………………………………………私は。 [備考] ※カレンと同様にリターンクリスタルを持っているかは不明。 ※Apocryphaと違い誰かの身体に憑依しているわけではないため、霊体化などに関する制約はありません。 【カレン・オルテンシア@Fate/hollow ataraxia】 [状態]:健康 [装備]:マグダラの聖骸布 [道具]:リターンクリスタル(無駄遣いしても問題ない程度の個数、もしくは使用回数)、??? [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争の恙ない進行時々趣味 1. ??? [備考] ※聖杯が望むのは偽りの聖杯戦争、繰り返す四日間ではないようです。 ※そのため、時間遡行に関する能力には制限がかかり、万一に備えてその状況を解決しうるカレンが監督役に選ばれたようです。 他に理由があるのかは不明。 [通達について] ※マスターおよびサーヴァントを対象に、ルーラーを介した念話によって行います。ただし睡眠中の者、集中状態にない者等には通じません。 ※正午時点でのマスターおよびクラスごとのサーヴァントの残存人数については、検索施設にて閲覧が可能です。 BACK NEXT 078-b 心の在処 投下順 080 対話(物理) 078-b 心の在処 時系列順 080 対話(物理) BACK 登場キャラ:追跡表 NEXT 078-b 心の在処 ルーラー(ジャンヌ・ダルク) 108 ゼア・イズ・ア・ライト カレン・オルテンシア 113-a 角笛(届かず) ▲上へ
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Fate/Sole of Anoint - 天衣聖杯選定 TYPE-MOON原作のFateシリーズの設定・キャラを基にしたリレー企画(案)となります。 詳しい内容につきましては作品の設定などをご参照ください。 当企画は「サーヴァントのみによる聖杯戦争」をテーマとしております。 (企画案上の話ですが)ロールの存在は想定しておりません。 あくまで「原案」です。詳細の追加・内容(世界観)の変更などは後続企画主にお任せします。 聖杯戦争 基本的なルールは共通しているが、マスターは存在せず、はぐれサーヴァント同士が戦い合う形式となる。 選定される条件は、「サーヴァント一体の生存」。だが、聖杯の起動とは別であり、実際は14騎の時点で起動している。 何らかのルール違反が発生した場合は、ペナルティとして天の衣から「神明裁決」を受ける。 基本的なルールやアイテムに対する知識は、現界時に各サーヴァントへ与えられる設定である。 ■携帯端末 それぞれサーヴァント達に支給される魔術礼装。 現世に留まるために必要な要石の役割を担い、破壊すると現界機能も停止する。 一方でサーヴァントが消滅しても、端末が消えるわけではない。 端末の接続先(サーヴァントなど)を変更し、他者が使用することも可能。 サーヴァント一人が使用できる端末の数に制限はなく、併用もできる。 ▽魔力 燃料である魔力は舞台各地に設置されている補給地点より供給する形となっている。 魔力の最大残量はBランクの「単独行動」分(平均的なサーヴァントなら二日間現界可能)に相当。 現界維持分だけではなく、宝具や魔力放出といった消費分も直結する。 30%の時点で、警告灯が黄色に点滅する 15%の時点で、警告灯が赤色に点滅する。 0%となった時点で、魔力供給不全に陥り、全機能が停止する。 魔力容量は各端末ごとに一定に決められている。 ただ、複数の端末に接続し、多重に魔力供給を行うという手段も取れる。 また端末自体に拡張性はないが、他アイテムを介するなど何らかの手段で容量を増やすことは可能である。 なお、現界時点での残量は平均的なサーヴァントが一日間現界可能分に相当する。 ▽端末各機能 ニュース:八時間ごとに更新し、サーヴァント現存数・消滅者数などが放送される。 ======================== マップ:舞台の全体図。自端末および登録端末を発信先として位置情報の取得が可能。 過去の位置情報も履歴から参照することも可能となっている。 ======================== メール・通話:念話信号を送受信し、端末に情報を伝達できる。 なお、識別子となる端末番号・アドレスは前述のマップの発信でも使用できる。 ======================== カメラ:映像の撮影。暗視機能や遠写機能などを有する。 ======================== Webブラウザ:インターネットへの閲覧が可能。数多くの英雄の真名に関する知識などが収められている。 ======================== 令呪:端末所持者自身に課せられる強力な呪い。他端末への譲渡も可能。 用いられる魔力は端末側ではなく、聖杯側に備えられ、発動に応じて伝達される。 しかしシステムの性か、令呪が発動するまでに4、5秒というタイムラグが発生する。 「令呪を以て命ずる」という言葉に応じて発動するため、所持者以外が使用し、所持者に課せることも可能。 ======================== ■疑似冬木市 当聖杯戦争の舞台。冬木市を再現した都市。サーヴァント達は、この地に召喚されることになる。 ベースは1994年頃の「第四次聖杯戦争時」とされ、建設途中のまま放置されている建物も少なくない。 水道や電気などのライフラインは通っており、時間帯に応じ、街灯も自動的に点灯する。 また、自動車やバス、バイクといった道具なども再現されているため、サーヴァントが自由に使用することも可能。 サーヴァント以外(NPC)の生物は存在していないため、魂食いは望めない。 ■補給地点 冬木市各所に設けられている魔力の供給源。 柳洞寺など、各所は龍脈のある霊地の上に設置されている。 ここでは魔力を供給する術などを持たない者向けに端末を結ぶ装置とケーブルも用意されている。 ただ、別に端末のケーブルを介さずとも、サーヴァント自身で魔力を供給すること自体は可能。 主催者 【クラス】 ルーラー 【真名】 天の衣@Fate/Grand Order 【属性】 秩序・善 【パラメータ】 筋力E 耐久E 敏捷C 魔力EX 幸運B 宝具EX 【クラス別スキル】 対魔力:A Aランク以下の魔術を完全に無効化する。 神明裁決:EX ルーラーとしての最高特権。 召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントの端末に干渉し、全角の令呪を行使できる。 これは管理者権限と設定されたものであり、発動する使用者の効果よりも優先される。 陣地作成:EX(B相当) 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 自身はBランクに相当するが、聖杯の機能により神殿を上回る世界を創り出すことができる。 この道具作成の応用から、舞台となる「疑似冬木市」が作成された。 【保有スキル】 女神の神核:C 完成した女神であることを現すスキル。 性質は近いものの、彼女は正式な神霊から派生した分霊ではないため、ランクはC止まりとなる。 精神系の干渉をほとんど緩和し肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。神性スキルを含む複合スキル。 自然の嬰児:A いずれ等しく、世界の裡で生まれ落ちた嬰児たち。 たとえ天然自然の生物ではなく、人の手によって造り出された命であろうとも、時に世界は多くの祝福を与え得る。 “嬰児”とは生まれたばかりの赤子のこと、そして聖杯の器・小聖杯として生み出された存在の隠語である。 【宝具】 『誰が為に杯は謳う(グレイル・オブ・ロストソング)』 ランク:EX 種別:魔術宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 聖杯の魔力量を算出し、願望器の補助および聖杯戦争の運営に必要な機能と判断を下す。 サーヴァントの召喚、舞台の形成、スキルの一時的獲得、自他のバッドステータス解除といったものを正確に実現することが可能。 所謂、「大聖杯の人工知能」。 元宝具が「自身の祈りの為、一時的に願いを叶える」に対し、「聖杯の機能の為、永続的に願いを使う」という点で異なる。 【weapon】 「シュトルヒリッター」 貴金属の針金に魔力を通すことで動く、変幻自在の使い魔。 鳥や剣、あらゆる形となり、自律的に敵を補足し、攻撃する。 【人物背景】 第四次聖杯戦争より大聖杯に還った嬰児「アイリスフィール・フォン・アインツベルン」。 聖杯の分霊という形でサーヴァント化したのが、オリジナルのアイリスフィール〔天の衣〕とされている。 この天の衣自身はアイリスフィール〔天の衣〕ではなく、コピーして設計された別のサーヴァント。 聖杯戦争を運営するために作られたコンピュータであり、ルール違反以外で介入することはない。 アイリスフィールと同じ様に、穏やかに接する淑女に映る。 だが、これは外面性に沿って反映しているだけであり、本性は機械的で人間性はない。 他者に愛情が向くこともなければ、聖杯戦争以外に向ける好奇心もない。 【サーヴァントとしての願い】 相応しいサーヴァントに聖杯を与えること。 関連話 プロローグ No. タイトル 登場人物 場所 作者 備考 00 Fate/Sole of Anoint - 天衣聖杯選定 - OP ルーラー(天の衣) ??? ◆K2cqSEb6HU 投下作 No. タイトル クラス 真名 作者 レス番 備考 01 黒き騎士王は戦うのみ。 セイバー アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 ◆K2cqSEb6HU
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『わたしは夢を見た、その夢はある人の記憶』 「杏寿朗」 「はい!母親!」 「よく考えるのです。母が今から聞くことを。なぜ自分が人よりも強く生まれたのか分かりますか?」 「うっ……分かりません!」 「弱い人を助けるためです。生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは強く生まれ者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」 「はい!」 「私はもう……長くは生きられません。強く優しい子の母になれて幸せでした。後は頼みます」 「うまい! うまい! うまい!」 「煉獄さん食べ過ぎ!?」 「うまい!!」 とある店に少女と青年がいた。 ひとりは赤いグラデーションがかかった髪をしていて、御刀を持った少女。彼女の名前は安桜美炎。今回の聖杯戦争をの参加者である。 もうひとりは炎を思わせる焔色の髪と眼力のある瞳をしていてる青年。彼の名前は煉獄杏寿郎。今回の聖杯戦争で美炎が召喚したセイヴァーのサーヴァントである。 どうやら二人でお昼を食べていたようだか……。 「うまい!!」 「まだ食べるの!?」 そして、しばらくして……。お昼を食べた二人は聖杯戦争の話をしていた。 「安桜少女! 君の願いはなんだ!」 煉獄が願いについて美炎に聞く。 「わたしには誰を犠牲にしてまで叶えたい願いはないかな。わたしはこの聖杯戦争を止めたい!」 「そうか! 俺の願いは誰も死なせないことだ! だから君の力になろう!」 「うん、ありがとう! 煉獄さん!」 美炎は煉獄に笑顔でお礼を言う。 「話も終わったし、なにか食べたよう!!」 「まだ食べるの!?」 この二人の聖杯戦争はどうなるのか。 【サーヴァント】 【クラス】 セイヴァー 【真名】 煉獄杏寿郎 【出典】 鬼滅の刃 【性別】 男性 【ステータス】 腕力B 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具A 【属性】 中立・善 【クラス別能力】 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。 対英雄:B 英雄を相手にした際、そのパラメーターをダウンさせる。ただし反英雄には効果は薄い。 【保有スキル】 単独行動:A マスターから魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクAならば、マスターを失っても一週間は現界可能。単独でも最後まで戦い続けた彼の逸話が昇格したスキル。 戦闘続行:A 最後まで戦い続けた彼の逸話が昇格したスキル。 【宝具】 『煉獄』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:1000人 彼が使う炎の呼吸の奥義が宝具になったもの。敵を一気に殲滅する。 【人物背景】 『鬼滅の刃』の登場人物。 『鬼殺隊』の『炎の柱』にして、『炎の呼吸』の使い手。 正義感が強く、明朗決活で豪快な性格。 面倒見の良い性格でもある。 彼の最期は『上弦の参』である『鬼』の『猗窩座』との戦いである。その戦いで彼は死亡するが、その意志と想いはとある少年たちに託された。 【サーヴァントとしての願い】 誰も死なせないこと 【方針】 マスターに任せる 【把握素体】 原作漫画及び、アニメシリーズ&劇場版 【マスター】 安桜美炎 【出典】 刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火 【性別】 女性 【能力・技能】 『写し』 刀使の基本戦術で、最大の防御術。 『迅移』 刀使の攻撃術の一つ。通常の時間から逸して加速する。 『八幡力』 筋力を強化する。 『加州清光』 彼女が使う御刀。 【人物背景】 ゲーム『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火』の主人公。『美濃関学院』所属の中学二年生。 前向きで真っ直ぐな性格。人懐っこい性格でもある。 アニメの主人公『衛藤可奈美』とは友人でもあり、ライバルでもある。 参戦時期はゲーム終了後である。 【マスターとしての願い】 特になし。聖杯戦争を止める。 【方針】 協力してくれるマスターを探す。 【ロール】 とある学園の生徒で刀使。 【把握素体】 ゲーム及び、OVA
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 こんにちは、鳩羽つぐです 【名前】鳩羽つぐ@バーチャルYouTuber 【性別】女 【属性】中立・中庸 【戦闘力】E 【魔力】D 【解説】 2018年2月28日より活動開始。キャラクターデザインはLM7による。東京都杉並区西荻窪に住んでいると発言しており、動画内には実在の風景をモチーフにしたとされる場所が登場している。儚げな雰囲気を持ち、環境音の中でかすかに聞こえる声や物語性を感じさせるシチュエーションが多くの視聴者の憶測を呼んだ。 「行方不明の少女を探す為に両親がかつての動画を公開」「誘拐された先で撮られた映像」「実はつぐは既に死んでいて幽霊が撮影している」「つぐは別世界の存在」等の考察がされてきたが結局真相は謎のままである。 本人も何故聖杯戦争に参加したかは全く語らない、少なくとも叶えたい「願い」は持ち合わせていないがサーヴァントは自ら召喚したようだ。